将棋研究

将棋研究 > 将棋ニュース > 【PR:ローソン×藤井猛九段】将棋のスタイルも生活も、好きな形を続けていく――藤井猛九段の素顔

【PR:ローソン×藤井猛九段】将棋のスタイルも生活も、好きな形を続けていく――藤井猛九段の素顔

スイーツを口にする時間は、ホッと一息つき、素の自分に戻るとき。
今回はローソンの「どらもっち(あんこ&ホイップ)」を食べながら、藤井猛九段の素顔に迫ります。 将棋界には、偉大な"藤井先生"という棋士がふたりいます。ひとりは、最年少でタイトルを獲得するなど昨今の将棋ブームを牽引する藤井聡太二冠。そしてもうひとりは、常識を覆す独自の振り飛車戦法「藤井システム」を開発し、竜王を3連覇した藤井猛九段です。

唯一無二の将棋スタイルを探究し続ける藤井九段には、アマチュアだけでなくプロ棋士にも熱心なファンが大勢。メロメロになったファンたちは、クールな藤井九段を "てんてー"と呼び慕っています。

日課だというコーヒータイムを再現していただきながら、"てんてー"にお話を伺いました。藤井哲学がちりばめられたインタビューから垣間見える、ポケモンカードへの熱意やお茶目なお人柄に注目です。

ローソン×藤井猛九段_01

コーヒータイムと散歩が日課。ポケモンカードとの出合い

――毎日、変わらずにやり続けていることはありますか?

コーヒーを淹れるのが日課です。好きなコーヒー店から取り寄せた豆を、手挽きするのがこだわりです。苦味が強く、濃い目が好きですね。この時間は至福です。
そして行ける日は散歩をします。散歩っていうと漠然としすぎて、聞いた方が「え~、散歩です~?」と思うかもしれないんですけど、私は19歳のときにぎっくり腰になったことがありまして...その頃、将棋やりすぎてたから(笑)。腰は将棋指しにとって大切です。経験上、歩くと腰が痛いのが治るんですよね。

――散歩中は「花が咲いたなぁ」とか、季節の移ろいを感じたり?

いやあ、そういうのは一切ないですね、ないない(笑)。私、そういうところにはほとんど感性がないんです。歩いているときほど頭が働くから、やっぱり将棋のことを考えますね。次の対局について、あるいは対局を振り返るとか。

ローソン×藤井猛九段_02

――藤井九段といえばポケモンカードというイメージも。大会で優勝されるほどの腕前をお持ちだと伺いました。

それは大袈裟ですよ!あの日は運が良かっただけで実力的にはぜんぜんですから、勘違いされないように。いまはコロナの影響で難しいんですけど、土日にカードショップで20名規模の大会が開催されるんです。息子と一緒に申し込んで、熱心にやっていた時期もありましたからねぇ!

――藤井九段、ポケモンカードのこととなると口調が熱くなられますね...?

ふふ、そうですか(笑)?大会では、自分がアマチュアのときに将棋大会に出ていた頃の感覚を思い出します。すっごい緊張してね。将棋と通じるんですけど、最初の駒捌き、ポケカ(ポケモンカード)でいうとカード捌きで「この人には勝てない」と負けを悟ることもあるわけですよ。そんなふうにそわそわしていると、ごくたまに「もしかして将棋の藤井さんですか」って言われることがあって、「あ、そうです、よろしくおねがいします...」みたいな(笑)。将棋連盟ポケカ部を作って、棋士で仲間を増やそうっていう話になったので、コロナが落ち着いたらやっていきたいです。

ローソン×藤井猛九段_03 ローソン×藤井猛九段_04

――ポケモンカードと将棋に、共通点はありますか?

そうですね、陣形、戦略、手筋、戦法があって、日頃の勉強が大切なところでしょうか。新しいカードが発売されたらポケセン(ポケモンセンター)に並びます。かわいいのでコダックが好きですね。始めて2年、いまは趣味を聞かれたらポケカと言えるんですけど、それまでは「趣味はありません」と答えていました。もともと趣味だった将棋が仕事になってるからね。人のインタビューとか読んで、「趣味:スポーツ観戦、音楽鑑賞」なんて書いてあるのを見ると「もっと具体的に答えなくちゃ!」ってダメ出ししたくなるんですよ(笑)。でも捻り出すようでもおかしい。だから自分が聞かれても困っちゃってて。そういう意味でも、ポケカに出合えてよかったなと思います。

ローソン×藤井猛九段_05

――対局が続き気が張るときは、どうやってリフレッシュしていますか?

基本的にのんびりしているときが好きなんです。なかにはのんびりするのがもったいないという感性の方もいらっしゃるじゃないですか。少しの時間も大切にするみたいな。僕なんかは、時間をムダにするのが大好き!のんびりしたいんですよ。何もしていない時間があればあるほど嬉しいです。

将棋ファンが沸く名解説のこだわり。何事にも、スタイルを貫く

――藤井九段はユニークな解説も大人気ですが、解説の際に心がけていることはありますか?

いっぱいありますよ。僕自身が視聴者目線になって、なるべく、前に話したエピソードを同じ感じで言わないよう頑張っています。あと最近できるようになってきたのが、あまり緊張しないこと。30歳頃から解説の機会が増えたんですけど、前は真面目で硬かったと思います。将棋の指し手以外の話をするのが好きじゃなかったというか、リラックスした話ができなかったんですよね。40代に入りネット番組での解説が増えてきたので、解説の時間も長くなって型を崩していいんだと気づきました。それからですかね、前は緊張気味にやっていた解説が楽しくなってきた。まずは自分が楽しむことで、観ている方にも楽しんでもらえたらと思っています。

ローソン×藤井猛九段_06

――渡辺明名人が「将棋の日」のインタビューの中で、将棋の解説者で好きな棋士の一人として藤井九段の名前を挙げていらっしゃいました。ご自身の将棋を誰が解説するか、気になるものでしょうか?

そうですね...自分が対局するときは「解説は誰だろう」って相当気になります。たいがい振り飛車党の棋士が解説に呼ばれることが多いんですけど、それじゃダメなんです。

――振り飛車にお詳しい先生が解説されるのがよさそうに思えるのですが、違うんですか?

人選がベタでしょう!そんなに安直に決めたらいけませんよ。でもふだんあまり接点のない方が、解説で褒めてくださっていると嬉しいですね。まあ解説は基本的に褒めるんですが、それでも(笑)。若手の方からも意外と「藤井先生の将棋を見ています」なんて言われると嬉しいです。僕らの将棋をどう思っているのかなんて、面と向かって聞ける場所はあまりないので。直接言ってくれてるのは山本(博志四段)君だけです。

――棋士の先生ではどなたと過ごすことが多いですか?

歳と家が近いところで、行方(尚史九段)君ですね。僕はお酒飲まないんですけど、彼はひとりでお酒飲んですぐ酔っ払っちゃうので、何かを話す感じではないです(笑)。酔っ払ってる行方くんに僕が話しかけて、向こうも「ううん、うん...」なんて頷いてるだけで。次の日何も覚えてないんですよ。

ローソン×藤井猛九段_07 ローソン×藤井猛九段_08

――ご家族と過ごされる時間も、素に戻れる時間です。竜王戦の立会人をする際に、お召しになる和服に色合いを合わせたマスクをご家族が手作りされたとのエピソードをお聞きしました。

竜王戦は立会人も和服を着用するんですけど、私的に、和服に白いマスクはいかがなものかなと違和感がありましてね。着物の色と合わせたらせめておしゃれ感が出そうなものを、その日の和服が濃い茶色で、なかなかそんなマスクもない。そしたら妻が、和服の余り布があるからと言って、同じ濃い茶色のマスクを、手縫いで作ってくれました。

――若き日を振り返っていただきたいのですが、ご自分の棋風と恋愛、通じるところはあると思われますか?藤井九段は"ガジガジ流"と言われていますが...?

私はこの手の話が苦手なんだけども、当時のことを思い出しながら話しますね。僕らの頃は実家に電話をかけるんです。お母さんが出られてね、「将棋連盟の藤井と申します」って繋いでもらって(笑)。うーん、恋愛も振り飛車党だと思います。居飛車の正攻法ではない。男らしく攻める感じじゃなく、相手の動きに合わせていく。妻とも振り飛車っぽく、相手の手に乗った感じでいきました。

――チャレンジしてみたいこと、習得できたらいいなと思うスキルはありますか?

特にないんですよね。すべてのことにおいてそんなに積極性がないんです。ポケモンカードに出合うまでは趣味がなかったですし。流れのなかで何か新しいものに出合えたらいいんですけど...変わらないんですよね、将棋のスタイルも、生活も、好きな形をずっと続けていくみたいな。

――本日は私服でお越しいただきましたが、お洋服の趣味も変わらずですか?

服も似たような感じになっちゃいますね。もうちょっとこういうのを着てみたら?とか言われても「いや、いいです」みたいな。あんまり変化を求めないんです。ずっと好きな感じを続けたい。

ローソン×藤井猛九段_09

コーヒーによく合うお味、ローソンの「どらもっち(あんこ&ホイップ)」

――では、お話も進んだところでおやつタイムに入ります。今日はローソンの「どらもっち(あんこ&ホイップ)」をお召し上がりいただきますが、お味はいかがですか?

名前通り、もちもちしている食感がいいですね。中身のホイップとあんこが甘すぎず、コーヒーに合うスイーツですね。非常に好きな味です。

ローソン×藤井猛九段_10

――ふだんからスイーツはお召し上がりになられるんですか?

ローソンスイーツもそうなんですけど、日常的に食べますよ。妻と一緒にも。むかし先輩が開いていた研究会に行って、フィナンシェが出てきたんです。当時フィナンシェなんて知らないので「これはなんですか!?」って、美味しくて感激してね。だから自分が主催する研究会に若手を呼ぶときは、必ずスイーツを出します。その先輩の流儀で。散歩のついでに買いますね。

ローソン×藤井猛九段_11

10問アンケート

インタビューで聞ききれなかった10の質問を、藤井猛九段に伺いました。

Q1
お名前の由来は?
藤井
むかし藤猛という強いボクサーがいたんです。父が好きで、その方から名付けてくれたみたいです。
Q2
好きなお店の好きな一品(メニュー)を教えてください。
藤井
西荻窪にある喫茶店『それいゆ』のカレーが好きですね。コーヒーと一緒に食事もしたい日があるじゃないですか。両方美味しい店という点で好きです。
Q3
いつか会ってみたい人はいますか?もしくは尊敬している人は誰ですか?
藤井
特にないですね。
Q4
好みの芸能人、役者さんは?
藤井
難しいですよね。ノーコメントでお願いします。
Q5
スーツを着るときのこだわりは?
藤井
基本的に妻に任せてますね。自分で選ぶと「これ、このあいだ負けたときにしてたネクタイじゃん」って覚えちゃってるんですよ。そういうことは一切考えたくないんで、妻に「これ!」って決めてもらう。出されたものを着ていかないと「験が悪い」とか考え始めて、着る服がなくなっちゃうんですよ。妻は結構ファッションが好きなんです。
ローソン×藤井猛九段_12
Q6
ファンから"てんてー"という愛称で親しまれています。ご自分ではどう思っていらっしゃいますか?
藤井
いまだに理由はわからないんですけど、定着しちゃいましたね(笑)。親しみを込めて呼んでいただけるのは、嬉しいです。
Q7
振り飛車を探求する藤井九段は、ご自身のことを「ファミリーレストランではなく、ひとつのものを追求する鰻屋」とお話しされていましたが、鰻はお好きですか?
藤井
好きですけど...そんなには食べませんよ(笑)。
Q8
マイブームはありますか?
藤井
ここでは言えません。
Q9
何の動物がお好きですか?
藤井
動物を飼ったことはないんですけど、カピバラが集団でお風呂に入ってる映像があるじゃないですか。あれ、かわいいです。カピバラ大好きです。
Q10
ファンの方へメッセージをお願いします。
藤井
宣伝になっちゃうんですけど、昨年9月に『藤井猛全局集 竜王獲得まで』を出版しました。購入くださった方はありがとうございます。まだの方はぜひよろしくお願いします。

ローソン×藤井猛九段_13

写真:阿部吉泰

九段藤井猛

藤井猛九段

1970年9月29日生まれ。群馬県沼田市出身。西村一義九段門下。1991年4月四段。2000年10月九段。1996年11月、第27期新人王戦で棋戦初優勝。98年11月、第11期竜王戦で初挑戦で竜王のタイトルを獲得。99年10月、第30期新人王戦で27期、28期と合わせ3回目の優勝。00年12月、第13期竜王戦で竜王戦初の3連覇達成。01年3月、第59期順位戦でA級へ昇級。タイトル戦登場は7回、獲得は竜王3期。棋戦優勝は8回。「将棋大賞」は升田幸三賞2回(藤井システム・角交換四間飛車)、他に技能賞2回、殊勲賞など。99年1月、沼田市民栄誉賞受賞。"てんてー"の愛称で親しまれ、ユニークな解説にはファンが多い。趣味はポケモンカード。

次の記事:西山朋佳奨励会三段が4月より女流三段に

前の記事:第48回将棋大賞受賞者のお知らせ

ニュースTOP