将棋研究

将棋の囲い一覧

将棋の「囲い」とは、相手の攻めから玉を守るために金や銀などを配置して作る陣形です。

将棋には矢倉囲い、美濃囲い、穴熊囲いをはじめ、さまざまな囲いがあります。どの囲いを選ぶかは、居飛車・振り飛車といった自分の戦法や、相手の戦法によって変わります。

このページでは、将棋で使われる囲いを居飛車向け・振り飛車向けに分けて紹介します。それぞれの囲いから詳しい特徴や長所・短所を確認できるので、自分の戦法に合った囲いを探してみてください。

将棋の囲いとは

将棋では飛車や角などを使って相手玉を攻める一方で、自分の玉を簡単に攻められないように守る必要があります。

そこで、玉の周囲に金や銀を配置して守備陣を作るのが「囲い」です。

囲いによって、横からの攻めに強い、上からの攻めに強い、完成までの手数が少ない、玉の逃げ道を確保しやすいなど、それぞれ異なる特徴があります。

単純に堅い囲いを選べばよいというわけではありません。囲うまでに時間がかかれば、その間に相手から攻められることもあります。自分が採用する戦法との相性を考えて選ぶことが重要です。

初心者がまず覚えたい囲い

最初からすべての囲いを覚える必要はありません。まずは自分が居飛車と振り飛車のどちらを指すことが多いかによって、覚える囲いを絞ると分かりやすくなります。

指し方・戦型覚えたい代表的な囲い特徴
相居飛車矢倉囲い相居飛車を代表する囲いの一つ
居飛車対振り飛車舟囲い比較的短い手数で組みやすい
居飛車対振り飛車左美濃囲い美濃囲いに似た形で玉を守る
居飛車対振り飛車居飛車穴熊玉を隅に入れて金銀で固める
振り飛車美濃囲い振り飛車を代表する囲い
振り飛車振り飛車穴熊玉を隅まで移動して固く囲う

特に振り飛車を指すなら、まず美濃囲いを覚えておくとよいでしょう。高美濃、銀冠などへ発展させる形もあり、複数の囲いを関連付けて覚えられます。

居飛車の場合は戦型によって使われる囲いが大きく変わります。相居飛車なら矢倉囲い、対振り飛車なら舟囲い・左美濃・居飛車穴熊などから確認すると分かりやすいでしょう。

攻め方について知りたい場合は将棋の戦法一覧もあわせてご覧ください。

居飛車向けの囲い

居飛車では、相居飛車と対振り飛車で使われる囲いが異なります。当サイトでは、居飛車の囲いを「矢倉系」「左美濃系」「その他」の3グループに分類しています。

矢倉系は相居飛車で使われる代表的な囲いで、基本となる矢倉囲いのほか、銀矢倉や片矢倉、菊水矢倉など多くの派生形があります。

左美濃系は、主に振り飛車への対策として使われる囲いです。基本の左美濃から、より守りを発展させた形もあります。

そのほか、比較的早く組みやすい舟囲い、玉を深く囲う居飛車穴熊、バランスを重視した雁木囲い、対振り飛車で使われるelmo囲いなどがあり、戦型や相手の陣形に応じて使い分けます。

矢倉系の囲い

左美濃系の囲い

居飛車その他の囲い

振り飛車向け

振り飛車では、美濃囲いを中心に、振り飛車穴熊や金無双などの囲いが使われます。

美濃囲いは比較的少ない手数で組みやすく、高美濃や銀冠へ発展できるのが特徴です。振り飛車を指すなら、まず基本となる美濃囲いから覚えると理解しやすくなります。

穴熊系では、玉を盤の隅に移動し、金銀で固く守る振り飛車穴熊が代表的です。

そのほか、相振り飛車で使われる金無双などもあり、戦型や相手の陣形に応じて使い分けます。

美濃系の囲い

穴熊系の囲い

振り飛車その他の囲い

どの囲いを使えばよい?

囲い選びで迷った場合は、まず自分が使っている戦法から考えるのがおすすめです。

居飛車を指していて相居飛車になった場合は矢倉や雁木など、振り飛車と戦う場合は舟囲い・左美濃・居飛車穴熊などが候補になります。

振り飛車を指す場合は、まず美濃囲いを覚え、美濃囲いから高美濃や銀冠へ発展する形を覚えていくと、囲い同士の関係も理解しやすくなります。

囲いにはそれぞれ長所と短所があります。「どの囲いが最も強いか」だけで考えるのではなく、自分の戦法、相手の戦法、囲うまでに必要な手数、攻められやすい方向を見ながら選ぶことが大切です。

まずは自分がよく使う戦法に対応した囲いを一つ選び、実戦で繰り返し使ってみましょう。形に慣れてきたら、そこから別の囲いや発展形を覚えていくと、少しずつ使える玉形を増やしていけます。