将棋研究

雁木囲い

雁木囲いは、主に相居飛車で使われるバランス型の囲いです。金銀を中央に連携させながら、角の活用や攻めの形を柔軟に選びやすいのが特徴です。このページでは、雁木囲いの特徴や長所・短所、従来型と新型の違い、基本的な使い方を初心者向けに解説します。

歩 歩歩歩 
 歩角銀銀歩
  金 金 
香車桂馬 玉  

雁木囲いの基本形

解説

従来型の雁木では、先手なら7八金・6七銀・5七銀・5八金を中心に金銀を配置し、玉を6九付近に置く形が基本です。金銀が中央で連携するため、中央からの攻めに対応しながら攻撃陣も整えやすい構えです。

項目評価
囲いのタイプ相居飛車向け・バランス型
組みやすさ★★★★☆
上部の厚み★★★☆☆
横からの攻めへの強さ★★★☆☆
発展性★★★★☆
初心者おすすめ度★★★★☆

※評価は当サイト独自の目安です。

矢倉囲いと比べると銀を7七へ上げない形を選びやすく、角を居角のまま使ったり、局面に応じて角を転回したりできるのが特徴です。守りを一方向へ固めきるというより、金銀の連携と駒の働きを重視します。

雁木は古くから指されてきましたが、2010年代後半にプロ棋戦で再び注目されました。現在は右銀の位置を早く決めず、相手の駒組みに応じて4七銀や5七銀などを使い分ける柔軟な雁木も広く知られています。

長所

短所

雁木囲いを使うときのポイント

雁木囲いでは、基本形を完成させることよりも、相手の駒組みに合わせて金銀の配置を調整することが重要です。特に右銀は早い段階で位置を固定せず、攻めに使うか守りに使うかを見極めると雁木の柔軟性を生かせます。

また、雁木は玉を深く囲うことだけを目的とした陣形ではありません。相手の攻めを受けながら反撃する展開になりやすいため、角や飛車を働かせる準備も並行して進めます。

初心者は、まず従来型の基本形を覚えたうえで、相手の攻めが早いときには囲いの完成にこだわらないことを意識すると使いやすくなります。

雁木の主な形

雁木は一つの完成形だけを目指す囲いではなく、右銀の位置や相手の駒組みによって形が変わります。まずは従来型と新型の違いを押さえておくと理解しやすくなります。

従来型の雁木(5七銀型)

右銀を5七へ配置する形は、古くから知られる代表的な雁木です。金銀を中央へ集めながら、右四間飛車袖飛車などの攻めにつなげる形があります。

新型雁木(4七銀型など)

新型雁木では、右銀を4七に置く形なども使われ、右銀の位置を相手の駒組みに応じて柔軟に選びます。囲いを固めきるよりも、バランスを保ちながら相手の仕掛けに対応し、反撃につなげる考え方が重要です。

雁木囲いの組み方・戦い方

先手の従来型雁木では、▲7八金・▲6七銀・▲5七銀・▲5八金を中心に金銀を配置し、玉を▲6九付近へ置きます。金銀が互いに支え合う形を作りながら、角道や飛車の働きを妨げないように駒組みを進めます。

実戦では、相手の駒組みを見ながら右銀の位置や玉の移動先を決めます。相手が早く仕掛けてくる場合は、囲いの完成よりも受けや反撃の準備を優先します。

雁木は囲いと戦法が密接に結びついているため、形を覚えたあとは右四間飛車や袖飛車など、雁木からつながりやすい攻め方も合わせて覚えると実戦で方針を立てやすくなります。

おすすめ書籍

雁木は基本形だけでなく、相手の急戦への対応や右銀の使い方を理解すると実戦で使いやすくなります。基本から学びたい場合と、新型雁木の考え方まで掘り下げたい場合で本を選ぶとよいでしょう。

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