右四間飛車
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右四間飛車の駒組みの例(先手が右四間飛車)
概要
右四間飛車戦法は将棋の戦法のひとつで、先手ならば飛車を4筋に、後手ならば飛車を6筋に振る。飛車を初期位置から動かすものの、振り飛車ではなく居飛車に分類される。英語名称はRight Fourth File Rook。
腰掛け銀と併用されることが多い。主に相手の四間飛車への対抗手段や相矢倉に於いて用いられる急戦矢倉の一種を指すが、角換わり腰掛け銀の一変化としても現れる。
対局例が少ないため、深部まで研究されていない部分が多い。非常に攻撃性に優れており、相手は対策を立てていないと危険である。特にアマチュアの場合、この戦法の餌食になることがしばしばあるため、四間飛車や矢倉を用いる場合はこの戦法への対策も立てておくほうがよい。
対振り飛車
主に角道を止める従来の振り飛車相手に用いられる。
攻めが単調になりやすいこともあって公式戦にはあまり出てこないが、藤井猛対谷川浩司の第11期竜王戦で後手の谷川が用いたのが知られている。
四間飛車への対抗手段は、藤井システムの登場以降ある程度限定されてきているが、この戦法はまだその研究が及ばない部分も多く、1つの有力な戦法である。
対矢倉
相矢倉の出だしから、先手が5手目▲6六歩とした場合に用いることが出来る。現代では無理筋、若しくはやや不利と言われる急戦矢倉が多いなか、有力な手段が多く残り、プロ棋戦でも一定の頻度で指されている。
先手は玉を8八まで囲ってしまうと、△8五桂~△6五歩から潰れてしまう。先手番の対策としては角を8八に留め▲7九玉・▲7八金・▲6七金・▲6八銀・▲5七銀型で構えれば受けきれるとされている。これは後手が従来の左美濃まで玉を囲う作戦を採った場合にしか用いることが出来ず、後手も銀矢倉に組んで持久戦にもシフトできる為、先手有利とまでは言えない。また、中川大輔考案の中川流△4二金などの居玉急戦策は有力で、いずれも力戦調の将棋になる。