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棒金

  9 8 7 6 5 4 3 2 1    
  香車 桂馬 銀 金 玉 金 銀 桂馬 香車 先手
              飛車 角  
  歩 歩 歩 歩 歩     歩 歩  
            歩        
              歩      
      歩         歩    
  歩 歩   歩 歩 歩 歩 金 歩  
後手   角       銀   飛車    
香車 桂馬 銀 金 玉     桂馬 香車  

棒金戦法の例

概要

棒金は将棋の戦法の一つで石田流に対する居飛車側の戦法。後手が石田流なら▲3八金~▲2七金~▲2六金と金を前線に進めていく。普通の居飛車対振り飛車の他に、対ひねり飛車でも用いられる。

金は守りに使う駒という概念が強く、あまり前線に出ないのが常識であるが、この棒金は例外である。金を前線に出すのは相手の捌きを封じる狙いがある。石田流は攻撃的な構えのため、どうしても飛車が前に出ていて、退路の3三が塞がれていることが多い。そのため飛車の逃げ道があまりなく、対処の仕方に困る。一見、棒銀でもいいように見えるが、金の横に動けるというメリットが効いてくる。

ただし、金を前線に出すには大きなメリットがあるがリスクの問題もあり、失敗すれば相手に金が渡るだけでなく、守備にも不安が残る。また、右銀の活用法が難しく、使いこなすのが難しい。