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プロ棋士になるには?奨励会から四段までの道のりを解説
将棋が強くなってくると、「プロ棋士になるにはどうすればいいの?」「何段になればプロなの?」「奨励会とは何をする場所?」と疑問に思う人もいるでしょう。
将棋界で正式な棋士になる代表的なルートは、奨励会に入り、三段リーグを勝ち抜いて四段へ昇段することです。
この記事では、奨励会への入会から三段リーグ、四段昇段まで、プロ棋士になる道のりを初心者向けに解説します。
目次
プロ棋士になる基本ルート
日本将棋連盟では、四段以上を正式な「棋士」としています。三段以下は棋士養成機関である奨励会に所属する段級位です。
一般的な道のりは次の通りです。
- 奨励会の入会試験を受ける
- 奨励会に入会する
- 6級から1級、初段、二段、三段へ昇る
- 三段リーグに参加する
- 三段リーグで原則上位2名に入る
- 四段へ昇段し、棋士になる
「アマ四段」などのアマチュア段位と、棋士になるための奨励会の段位は別の制度です。
まずは奨励会への入会を目指す
奨励会は、将来の棋士を育成する日本将棋連盟の棋士養成機関です。
入会するには試験があり、受験には年齢や棋士からの推薦などの条件があります。受験資格や試験内容は年度によって案内されるため、受験を考える場合は日本将棋連盟の最新情報を確認する必要があります。
2026年度の級位受験では、8月末日時点で満19歳以下であること、四段以上の棋士から推薦を得ることなどが受験資格として定められていました。
奨励会では6級から三段まで昇っていく
奨励会では、原則として6級から1級、初段、二段、三段という順に昇っていきます。
一般的なアマチュアの「6級」と同じ強さを意味するわけではありません。日本将棋連盟も、奨励会6級でアマ三~四段程度の実力が目安になると案内しています。
昇級・昇段は例会での成績によって決まり、三段まで到達すると、棋士になる最後の関門である三段リーグへ進みます。
最大の関門が三段リーグ
奨励会三段になると、年2回行われる三段リーグに参加します。
三段リーグでは多くの三段が対局し、原則として成績1位と2位の2名が四段へ昇段します。
四段昇段によって、正式な棋士としてプロ棋戦に参加する資格を得ます。
三段リーグには次点などの例外規定もあります。2026年10月開始の三段リーグからは、2回目の次点を獲得した者の扱いについて制度変更が決定されているため、細かな条件は最新の奨励会規定を確認する必要があります。
なぜ四段からプロ棋士なの?
将棋では、奨励会三段と棋士四段の間に大きな境界があります。
日本将棋連盟では四段以上を正式な棋士としており、三段以下は奨励会員です。そのため、「プロ棋士になる」とは一般的に四段へ昇段することを指します。
四段になった棋士は、原則として順位戦ではC級2組からスタートします。順位戦については、順位戦とは?で詳しく解説しています。
奨励会には年齢制限がある
奨励会には年齢に関する規定があります。
現行規定では、満26歳の誕生日を含む三段リーグ終了までに四段になれなかった場合は原則として退会となります。ただし、最後にあたる三段リーグで勝ち越した場合は、一定条件で在籍を延長できます。
この延長にも上限があり、満29歳のリーグ終了時には退会となります。
棋士を目指す道が厳しいと言われる理由のひとつが、実力だけでなく限られた期間の中で昇段しなければならない点です。
奨励会以外から棋士になる道もある
棋士になるルートは、奨励会から四段へ昇段する方法だけではありません。
一定の公式戦成績を収めたアマチュアや女流棋士は、条件を満たすと棋士編入試験を受験できます。
棋士編入試験は新四段5名との五番勝負で行われ、3勝すると合格です。合格者は四段となり、フリークラスへの編入資格を得ます。
ただし、受験するためには公式戦で一定以上の成績を収めるなど、高い条件を満たす必要があります。一般的な棋士への道としては、奨励会を経由するルートが中心です。
女性も棋士になれる?
女性も棋士になることができます。
日本将棋連盟では、女性でも奨励会を卒業して四段になれば、ほかの棋士と同じ「棋士」として対局すると説明しています。
一方で、将棋界には「女流棋士」という別の制度もあります。棋士と女流棋士は、資格や棋戦などが異なる別制度です。
プロ棋士になるまで何年かかる?
棋士になるまでの年数は人によって大きく異なります。
奨励会へ入った年齢、各級・段での昇級速度、三段リーグでの成績によって変わるため、「入会から何年でプロになれる」と決まっているわけではありません。
三段リーグまで進んでも、原則として半年に2人しか四段へ昇段できないため、三段で何期も戦う棋士もいます。
棋士になった後はどうなる?
四段へ昇段すると、各種プロ棋戦に参加する棋士として活動します。
段位は四段から始まり、その後は順位戦での昇級、タイトル戦での実績、公式戦の勝数などの条件を満たすことで五段、六段と昇段していきます。
順位戦では基本的にC級2組からA級を目指し、その頂点では名人への挑戦権を争います。A級については、A級棋士とは?で詳しく解説しています。
よくある質問
将棋は何段からプロですか?
原則として四段から正式な棋士です。奨励会三段までは棋士養成機関の会員で、三段リーグを勝ち抜いて四段へ昇段すると棋士になります。
アマ四段ならプロ棋士ですか?
いいえ。アマチュアの段位と棋士の段位は別制度です。アマ四段だから棋士という意味ではありません。
奨励会に入らないと棋士になれませんか?
奨励会から四段へ昇段するのが代表的なルートですが、一定の条件を満たしたアマチュアや女流棋士には棋士編入試験という制度もあります。
三段リーグでは何人がプロになりますか?
原則として、年2回行われる三段リーグの各期で成績1位・2位の2名が四段へ昇段します。
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まとめ
プロ棋士になる代表的な道は、奨励会へ入り、級位・段位を上げ、三段リーグを勝ち抜いて四段へ昇段することです。
三段リーグでは原則として各期の上位2名が四段へ昇段します。四段になると正式な棋士となり、プロ棋戦や順位戦で戦っていきます。
奨励会には年齢制限もあり、棋士になるまでの道は非常に狭いものです。一方、一定の実績を持つアマチュアや女流棋士には棋士編入試験という別ルートも設けられています。
