玉頭位取り
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玉頭位取りの陣形
概要
玉頭位取り戦法は将棋の戦法のひとつで、主に対振り飛車戦で使われる。英語名称はKing's Head Vanguard Pawn。
手番の場合、銀将を7六に配置して7筋の位を取る。うまく組みあがれば振り飛車側は囲いの進展や右桂の活用が難しくなる。対して居飛車は玉が広くなり、容易には負けない手厚い形となり、位を拠点とした攻めにも活用できる。
実戦では記載の説明図以降、さらに8筋や6筋からも盛り上がっていく場合もある。この戦法の勝ちパターンとしては基本的には序盤での戦いはさけ中盤から終盤にかけて位が生きる様に指し複数の位がとれたのなら玉頭攻めを見せつつプレッシャーをかけつつ終盤に備えて駒を拾っていくのが一例である。
しかし組みあがるまで手数がかかる上に途中の玉型は不安定で、四間飛車には△4四銀~△5五歩の先攻を許し三間飛車には石田流への組み替えを見せられるなど、振り飛車にも存分な布陣を敷かれてしまうという欠点もある。圧力から逃れるため穴熊囲いに組むのも有力な対抗策である。
一度有利になったら逆転を許さない戦法としては居飛車穴熊と酷似しているものの、絶対に詰まないという特性を持つ穴熊の方が終盤の読みを簡略化することが出来るのも事実である。自玉を広くし敵陣を圧迫する為終盤の寄せ合いになった時に横からの攻めに対して上部に脱出しやすく、相手の玉頭に攻撃を加えられるのが位取り独自の長所である。