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駒の損得と価値2

前項では、弱い駒で強い駒をとった方が得と説明しました。しかし、一部例外があるので解説します。

同じ駒どうし交換したらどうでしょう?

お互いの銀を交換したとします。攻撃側の銀と、守備側の銀の交換です。

この場合どちらも損も得もしていないように見えますが、基本的に攻撃側が得をしたことになり、攻撃側が有利となります。

なぜならば、守備側の守備が一時的に薄くなるからです。

では、終盤ではどうでしょうか?

先程、飛車と銀の交換では飛車を得たほうが有利と解説しました。

しかし、終盤では玉を詰めるために金銀が必要になってきます。この場合飛車よりも金銀のほうが価値が高くなります。

基本的に終盤では金銀は非常に価値のある駒になります。

なので終盤では「飛車を失ったら・・・」と消極的にならずに、思い切って攻撃してみるのもありだと思います。

ここでのポイントは、序盤では飛車、角は攻めの要として非常に価値の高い駒、終盤では金、銀が玉を詰ませるために価値の高い駒となることです。もちろん終盤でも飛車・角の価値が低いわけではありませんので、闇雲に捨て駒にしていいわけではありません。

このように、状況によって駒の価値が変わる場合もあります。